病院を訪れる外国人の患者の中には、日本人や日本語ができる付添人が一緒に訪れる場合もある。その際に正しく通訳が行われているかどうか判断できないと、間違った治療を行うことがある。
医療用語というのは、普段使っている英語よりさらに複雑な表現を含んでいる。もし、通訳にミスがあった場合、医師は間違った解釈で診察をしてしまったり、違う薬を処方したりする場合がある。そのため外国人の患者が来院した場合は、たとえ英語が可能な知人などが同行していた場合でも、通訳は介さずに説明した方がミスを少なくすることができるだろう。
国際化が進む中医療現場で重宝されているのが、医療通訳だ。医療通訳は疾患や怪我に関する専門用語はもちろん医療の知識も豊富なので、外国人の患者が訪れた際に非常に頼りになる存在だ。医療の現場において、医師の言葉はかなり重要になる。場合によっては、手術や入院が必要になる可能性もある。その際に医療通訳がいれば、外国人の患者に対し同意書について正しく説明することができる。
しかし医療通訳を入れた場合、医師はついつい通訳に向かって説明をしてしまう可能性がある。医師が説明をするべきなのは、患者だということを忘れてはならない。症状や治療について説明する際はまずは患者に対して日本語で説明し、それから医療通訳に向かって通訳を頼むことが大事だ。また、医療通訳との関わり方についても普段から気を付けておくべきだろう。
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